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生産家さんから引き継いだバトンを一碗のお茶をとおしてお客様のもとへ

 

  日本茶は、以前に比べると消費量が年々減少しています。それに伴い生産効率を重視した平地での大規模茶園への転換や生産者の高齢化、後継者不足などで、傾斜地の多い山間部での生産量は、肉体的にも効率的にも厳しく更に危機的状況です。

 心樹庵の求める山間部傾斜地で、香りが高く品を感じさせてくれるような、丁寧につくられたお茶は、単にのどの渇きを潤すのではなく、心の渇きを癒してくれる飲みものだと捉えています。

  1杯のお茶から、天・地・人の恵みを感じていただけるように、生産者さんに感謝して茶の抽出方法を探究し続けています。

 

天然の湧水を汲んでいます



国では『器為茶之父、水為茶之母』という言葉があります。つまり美味しいお茶を入れるには、良い水と良い茶器がかかせません。

 

茶房で使用している水は、和歌山県の富田の水と静岡県の諸子沢の水を、現地へ定期的に汲みに行っています。どちらの天然水も多様なミネラルを含み、適度な硬度のある水で、お茶の香りや喉越しが更によくなります。

 

茶器に関しましては、急須は主に土(粘土)作りからこだわった常滑焼の伊藤雅風 氏のものを使用しています。

 

開封したての茶葉の香味



茶葉は、一度袋からあけると、湿気や香りを吸いやすく劣化の原因となります。

茶缶やジップロックの袋に入れていても、どうしても時間と共に香味、特に香りがどんどん悪くなっていきます。

 

茶房でお出しする茶葉に関しましては、手間はかかりますが、1回分ごとに脱酸した袋に入れ、茶種により、冷蔵保存・常温保存に分けて、劣化を防ぐとともに常に袋から開けたての香味を楽しんでいただけるようにしています。

個々の茶葉にあった抽出方法



客様にお出しする1煎めのお茶は、こちらでお出ししてます。それぞれの茶葉の持ち味が最大限生かされるように、日々のテイスティングで美味しい入れ方を研究し、タイマーと温度計を使用してできるだけ香味にブレがでないよう抽出しています

 

半年ほど前からは、開店前に瞑想を行うことにより頭の中をリセットし、できるだけ中庸の精神で抽出できように心がけ、お茶の中に、気負いやエゴといったものを入れないように努めています。

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